食本ブログ ~No food No Life, No Book No Life~

「美味しい」本を捜す旅。「食「読みように食べ、食べるように読む]

2016-01-01から1年間の記事一覧

我が白鯨はファラフェルなり MOROCCAN COOKBOOK NIGHT AND DAY

ファラフェル、という料理をご存知だろうか。 潰したひよこ豆とスパイスを使った香ばしいコロッケだ。私は大昔にエジプトで食べ、旅の興奮もあってか今も忘れない料理だ。 ほぼ同様のものを都内某ベジタリアンサンドイッチ屋さんでも食べられる。スパイシー…

縦書きへのこだわりと献立フレームワーク、そしてマスカルポーネ 「家めしこそ、最高のごちそうである。」

まさかの縦書き、右開きである。「これはレシピ本じゃなくて、読み物なんだ!ちゃんと読めよ!」というメッセージなんだろうけど。この人の料理の書き方は確かに細かい分量表示ないから、縦書きでも何とかなるんでしょうね。材料の分量とかでは無くて、献立…

必要なのは技術ではなく”捨てない”勇気

「捨てない」からといって、所謂食費節約レシピ本ではない。 そして決して簡単料理ではない。 普段使わない事が多い野菜の皮や根、例えば三つ葉やせりの根。 それらを捨てないだけでは無く、きちんとした手間と食材を使って堂々たる一品に仕立てるのだ。これ…

侮れないカタクリ粉、140字レシピ感とまさかの巨匠〜おばあちゃんのおやつ

手元の古びた本の奥付に「昭和61年」という表記があり愕然。 小学生の頃「かわりくずもち」を母と作った記憶があるが、まさか30年目とは…この本は未だに我が家の現役選手なのだ。 「かわりくずもち」が鍋で一瞬で変容する様に、"カタクリ粉って不思議" と驚…

食べ物は時として、残酷な程真実を語る〜食べるたびに、哀しくって…

食べ物はキケンだ。それは時として食べる人の育ちや本性を容赦なく暴いてしまう。ふとした箸の所作や、食べ方で百年の恋が冷めることもあれば一緒に分け合って食べた料理が数年後に再び心を温めてくれる事もある。食べ物に関する思い出は、食欲と結びつくせ…

きのうも食べた、アボガドサラダ〜きのう何食べた?

最近我が家の食卓でもっぱらお世話になっているのはこちら。 手羽中の酢煮なんか、もう週ベースで登場する超定番となりました。 簡単ローストビーフもやったし、最新刊でケンジが作るデリ風アボカドサラダなんて 昨日も作りましたよ…。ささみわさび醤油もや…

食べる事と生きる事〜森瑶子の料理手帖

40歳を迎えて初めてのお正月、とにかく「毎日好きな事を発信しよう」と決めた。 どんなに仕事や育児や家事忙しくても、毎晩自分が読んでいる物…「食」に関わる本やマンガ、TV番組だと気付いた。 ブログの一発目にまず思いだしたのは彼女、森瑶子。37歳で初め…